健康づくり企業の紹介
健康づくりに役立つ取組みを紹介します
株式会社 タイワ精機
平成27年度 「元気とやま健康づくり企業表彰」 受賞企業
平成27年度 健診状況
がん検診-胃がん-%、乳がん-%、子宮がん-%、肺がん-%、大腸がん-%
定期健診-受診率100%、有所見者率96%、有所見者への保健指導率17%
特定健診-受診率100%、特定保健指導実施率0%
評価ポイント(主な取組み)
○高い健診受診率
○社員食堂等を活用した健康づくり(自社栽培有機無農薬米の提供やヘルシーメニューの導入など)
○運動やメンタルヘルス対策にも注力
・社員食堂での食による健康づくりの推進(自社栽培の有機無農薬白米や1分づき米の提供、ヘルシーメニューの導入、富山県産食材を9割使用する月1回「地産地消の日」の設定など)
・全員参加のボウリング大会の実施、リレーマラソンに参加
・メンタルヘルス対策として宿泊レクリエーションを実施
・インフルエンザ予防接種補助(上限2,000円)
・分煙(喫煙場所の設置)
健康づくりReport
自社栽培の無農薬有機米や地産地消で、おいしく健康づくり
2008年に開設された社員食堂は、「食」の重要性を見直すきっかけにも
自社栽培の無農薬有機米や地産地消で、おいしく健康づくり
タイワ精機は業務用・家庭用の精米機を開発、製造する企業である。コイン精米機ではOEMを含め50%を超える国内シェアがあるという。
正午、同社の社員食堂に続々と従業員が集まってくる。用意されているのは通常の弁当とヘルシー弁当の二種。調理と配膳は外部の業者に委託している。
ヘルシー弁当は会社からの要望で、できるかぎり魚や野菜を中心に、カロリーや栄養バランスに配慮したメニューを届けてもらっている。
同社で注目すべきはご飯だ。米は自社で栽培した無農薬有機米を使用。精米したてのものを食堂で炊き上げ提供している。しかも、白米と一分づき米が出され、好みに応じて自由に選ぶことができる。一分づき米は玄米ほどの食べにくさはなく、ビタミンやミネラルなどの栄養価が高いという。
また、同社では月一回「うまいもんの日」を設けているのも特筆できる。これは普段の弁当より少し豪華にし、地産地消に焦点をあてたもの。魚介類をはじめ、肉や野菜、さらには調味料まで県産品を使う。毎日の弁当は、栄養に配慮したものであるが、この日はそれに加え、安心や安全にも配慮し、地元の食材をおいしく食べられるメニューになっている。
委託業者には栄養面に配慮したメニューでお願いしている ヘルシー弁当
食堂で一分づき米を食べられるのは、さすが精米機メーカーならではのものですね
社員食堂の開設は、会長の経験から
同社の食堂は2008年に研修室を改装して設けられた。経費の削減などで食堂を閉鎖する企業が少なくない中、「食」から「健康」を考えようと始めたもの。そこには高井芳樹会長の経験があったという。高井会長は医師からガンを告げられたことで、自身の食生活を見直すきっかけになり、魚と野菜を中心にして、ご飯は一分づき米にするなどバランスの良い食事を心がけ、元気な体を取り戻したそうだ。そうした経験から食生活の大切さを身をもって感じ、食を通じた健康管理の重要性に気づいたことが食堂開設の動機になったという。
「食堂での取り組みが始まってから、食に対する関心は高くなったと感じています」と話すのは広報課の大上普子主任。また、管理部の大谷博志課長も「業者さんにはよく協力してもらっていますが、毎日の食事はやはり大切ですから」と話す。
同社では、定期的な健康診断はもちろん、インフルエンザ予防接種への補助もしている。また、全員参加のボーリング大会、有志でのリレーマラソンへの参加などの運動やメンタルヘルス対策にも力をいれているそうだ。
自社栽培、自社精米のご飯。健康に良い一分づきも用意
同じ釜の飯を食べる!とは、
こういう食堂なのかもしれません
Voice~社員の声~
「自社栽培の米を食べられるのはとてもうれしい」と話す玉井恵史さん
自社で育てた無農薬有機米は、毎日炊きたてが食べられるのでとてもおいしいですね。健康的だなと思いますし、なんか「同じ釜の飯を食べている!」という感覚もあります。一分づき米も体調を考えて食べるようにしています。どちからといえば肉が好きなんですが、和食系のメニューが多い弁当はとてもヘルシーですし、日々の健康を考えるとありがたいことだと思います。