健康づくり企業の紹介
健康づくりに役立つ取組みを紹介します
株式会社 ラポージェ
平成27年度 「元気とやま健康づくり企業表彰」 受賞企業
平成26年度 健診状況
がん検診-胃がん-%、乳がん-%、子宮がん-%、肺がん100%、大腸がん100%
定期健診-受診率100%、有所見者率27%、有所見者への保健指導率0%
特定健診-受診率100%、特定保健指導実施率100%
評価ポイント(主な取組み)
○高い健診受診率、特定保健指導率
○パークゴルフ場設置による運動の取組みのほか、食生活改善やメンタルヘルス対策など、身近な健康づくりを幅広く実施
・健診結果に基づく医療機関受診の徹底指導
・朝礼時を利用した食事やストレッチ方法など健康情報の紹介
・スポーツ体験型の社員研修旅行の実施
・職場内スポーツの推進(敷地内パークゴルフ場解放、ウォーキング実施など)
・メンタルヘルス対策としてのレクリエーションの実施
・腫瘍マーカー受診料補助(被保険者は全額補助)
・施設内全面禁煙
健康づくりReport
女性が元気に、いきいきと働き続ける会社に
自社のパークゴルフ場で、キトキト夢体操
女性が元気に、いきいきと働き続ける会社に
ラポージェは和服の縫製を主力に、縫製機械の開発にも取り組んでいる。
縫製と聞けば座り仕事を想像していたが、同社はそのイメージを覆す。工場に入ると全員、立って仕事をしているのだ。「現在の会長が自分の体験から考えたもので、創業当時からこのスタイルです。座ったまま仕事をしているとどうしても足や腰を痛めてしまうことが多くなりますし、こうすると作業の効率も上がりました」と話すのは白石小百合社長。従来の縫製の仕事だと足を動かすことは少ない。立つことで動きが生まれ、体にも良いのだそうだ。こうしたスタイルは珍しいものだが、従業員の方に聞くと「このほうがやりやすい」という。作業台は一人ひとりの身長に合わせて高さが調整されているので仕事もしやすい。「体の負担をできるだけ減らしたい。少しでも体を動かして仕事をしてほしい」。そんな思いがこのスタイルを生み出した。
といってもまだまだ動きの少ない仕事。 とにかく楽しく歩けることを狙いに、昨年は工場の裏にパークゴルフ場が完成し、ルールにこだわらず、みんなが気軽にプレーできる環境も整えた。大会を開いたり、地域の方々にも解放しているという。
健康づくりには、
発想の転換も必要なのかもしれません「座り仕事」から「立ち仕事」に転換し、体の負担を減らした縫製ライン
「キトキト夢体操」で体も心も健やか
同社は9割が女性。「10年くらい前からでしょうか。家庭での介護、あるいはうつ病などで離職する人が出てきました。女性はなんでも抱え込んでしまいがち。メンタル面でのケアも大切」と、白石社長は考えていた。体と心をもっと元気に。そうしたサポートの一つになるよう、総務部長の大橋順子さんは富山県がつくった「キトキト夢体操」を提案。会社から押しつけるのではなく、従業が楽しみながら取り組めるよう、リーダー役を決めて、みんなが一緒になって練習する環境を作った。いまでは毎週月曜朝のミーティングに全員で行うほどに。4分ほどの体操だが、結構な運動量だ。「最初は抵抗感があり、うまくいくかなと思っていましたが、みんなとても上手になりました」と白石社長。「仕事に対するモチベーションも上がったようでうれしいですね」。体を動かすことは体力はもちろん、心も元気にしてくれるようだ。
同社では、気軽に楽しく歩く取り組みとして、従業員が歩数計を着け毎週の歩数を競い合う"イベント"も行うなど、身近な健康づくりを幅広く実施している。
「女性のメンタルヘルスをサポートしたい」と話す白石社長(左)と大橋総務部長
大切なのは、
みんなで、楽しく続けられることVoice~社員の声~
「みんなでする体操は一致団結の証し」と笑う、リーダー役の東海久美子さん
もともと和裁学校で仕事をしていました。長時間座っていると疲れてくるので、立って仕事をする会社のスタイルは私に向いていたかもしれませんね。市の施設で運動をするなど日頃から 体を動かすことを心がけてはいましたが、体操のリーダーを任せられたときは、正直、頭がまっ白に。何人かに声をかけて始めてみましたが、覚える前に体が動くかどうか心配でした。いまではみんなで楽しく運動できるようになったので、喜びを感じています。