健康づくり企業の紹介
健康づくりに役立つ取組みを紹介します
株式会社大和 富山店
平成27年度 「元気とやま健康づくり企業表彰」 受賞企業
平成26年度 健診状況
がん検診-胃がん91%、乳がん86%、子宮がん86%、肺がん0%、大腸がん91%
定期健診-受診率100%、有所見者率68%、有所見者への保健指導率100%
特定健診-受診率87.5%、特定保健指導実施率0%
評価ポイント(主な取組み)
○高い健診受診率、保健指導率、がん検診受診率
○日常での健康づくりを推進(社員食堂でのカロリー表示、階段利用促進など)
○健康管理に関するきめ細かな対応を実施(心理相談員の常駐や健康診断での要精検者への指導の徹底など)
・社員食堂での健康づくりの推進(カロリー表示と1週間タームでの献立表掲示)
・勤務中の階段利用促進による運動行動を実践
・心理相談員(看護師)常駐により、相談の随時受付け、メンタルヘルス推進担当者による随時対応(長期療養者なし)
・健康診断での要精検対象者への指導を徹底(要精検対象者が医療機関で受診する際に補助を行い、受診率は100%)
・産業保健スタッフによる日々の生活指導や店内巡回による働きやすい職場づくりの徹底
・分煙(喫煙室の設置)
健康づくりReport
テナントスタッフ、アルバイトなど、いろんな人が元気に働ける職場づくり
階段を利用した運動。強く呼びかけてから、取り組む人が増えたという
テナントスタッフ、アルバイトなど、いろんな人が元気に働ける職場づくり
富山店では、同店の従業員をはじめ入店するテナントさんやアルバイトを含めると約1,000人のスタッフが働いているという。「いろんな勤務形態があり、勤務時間帯も異なるので、同じ職場でも働きながらみんな揃って健康づくりをする機会はなかなかできないのが実状です。それでも私たちが主体となって呼びかけ、心がけています」と話すのは、業務推進部人事課長の伊藤徳昭さん。ここ数年強く呼びかけしていることの一つが、階段を利用した運動の促進である。ポスターなどで告知し、健康のために階段の利用を促したところ、たくさんの人が取組みを始めたそうだ。地下1階地上7階のビルという同店の建物を活かしたうまい取り組みといえよう。毎日働く職場で気軽に続けられるのがいい。
また、ほとんどの従業員が利用する社員食堂ではメニューづくりにも気を配る。小鉢のメニューが充実し、バランスのとれた食事を選ぶことができるシステム。すべてにカロリー表示がされているので分かりやすい。本社の管理栄養士が監修し、毎日の食事を通して従業員の健康づくりを支えている。
ちょっと階段を歩くだけで、自然と体力がついてくるんですね
「私も社内の移動はほとんど階段です」と話す伊藤さん
体調を崩したら、いつでも、すぐに相談できる体制
同店には、看護師が常駐しており、ちょっとしたことでもすぐに相談できる体制をとっている。5年目になる浦野美津子さんは「軽いめまいを感じるなど、いろんな方が相談に来られますが、とにかくリラックスしてもらうことを心がけています。話を聞いて、その人に応じたアドバイス、たとえば食事のことや生活習慣のことなどを助言しています」と話す。心理相談員の資格を持ち、メンタル面のサポートもしているそうだ。
女性が多い職場であり、以前は貧血で悩む従業員も多かったという。そこで、浦野さんや週1回訪問してもらっている産業医が、地道に丁寧に食事をはじめ生活環境を改善する指導を進めたところ、最近はその数が減る傾向になったそうだ。
「どうしても夜が遅くなりがちな職場です。そうすると食事も遅くなります。そんなときはこんな食事にしたらといったアドバイスをする。自分でも分かっていると思うのですが、改めて言われることで、それならやってみようかという気になる。それが私の役目でしょうか」と浦野さん。「相談に来た方が、毎日元気に出勤してもらいたい」。そんな気持ちで、みんなの健康を見守っている。
相談しながらリラックスできる「場」となっている医務室
従業員の健康を守るポイントは、会社の呼びかけ、心がけです。
Voice~社員の声~
「階段利用は、女性の美容意識を刺激してくれる」と笑う中村昌代さん
どの世代もそうですが、みんな健康にはすごく気を使っていますね。カロリー制限をしている方もいるので、料理にカロリーが表示してあると選びやすい。自分でコントロールできますから。階段運動をする人もずいぶん増えてきました。最初は息切れしていた人もいたようですが、だんだん体力がついてきたようにも感じています。女性にとっては美容にもいいですしね。