健康づくり企業の紹介
健康づくりに役立つ取組みを紹介します
アステラス ファーマ テック株式会社 高岡工場
健康づくりReport
ベストチョイスで従業員の食生活改善メニューを提供
ヘルシー弁当を楽しくいただく従業員。管理栄養士がカロリー、塩分、野菜の量など 栄養バランスに配慮した献立を作成
ベストチョイスで従業員の食生活改善メニューを提供
アステラス ファーマ テック高岡工場は、グローバル製品である無菌注射製剤ならびにセフェム系抗生物質のカプセル剤、細粒剤、原薬などの医療用医薬品を製造している。
社員食堂に入ると、まず本日のメニューがショーケースに並んでいる。メニューにはそれぞれカロリーと塩分が表示され、計算できるようになっている。従業員はこれを目安に、自分なりに選べるようだ。メインが2種と丼もの。別コーナーには麺類があり、ご飯は五穀米も用意されていた。小鉢のメニューも豊富でリーズナブル。この日の小鉢は大豆サラダ、もやしナムル、小松菜揚げ煮浸、冷や奴それにフルーツ。ほかにも肉味噌田楽、揚げ出し豆腐がある。どれも低カロリーや野菜量など、健康への配慮が感じられた。
トレイにセットした組み合わせには「ベストチョイス!高脂血症改善メニュー」と表示されている。これは健康診断の分析から社内では高脂血症の者が多い傾向であることがわかり、それに対応する食事の例になっているそうだ。
限定メニューであり、予約が必要になるが、ヘルシー弁当もある。当日は豚肉の味噌生姜焼きがメイン。このボリュームでほんとうにヘルシーなのかと感じたが、調理の工夫次第で満足できるメニューになるという。
会社によって健康課題も異なる。
課題に応じた ふさわしいメニューが必要ですね。
ある日の「ベストチョイス!高脂血症改善メニュー」。
鯖のラビコットソース、小松菜揚げ煮浸し、冷や奴、ごはん、味噌汁
従業員の健康傾向と要望に応えるメニューづくり
健康診断をはじめ、従業員全般の健康管理を仕事にする平野雅枝さんは保健師の資格を持つ。高脂血症の改善メニューの必要性を提案したのも平野さんだ。その相談を受け、実際のメニューづくりに取り組んだのは、食堂の責任者であるシダックスフードサービス㈱の岡田淳子さん。「脂質の量を減らして食物繊維の多い材料をメニューづくりに加えるようにしました。でもいろんなものを考えなくてはならないので苦労しています」と話す。栄養士の資格を活かし、毎日のメニューづくりに奮闘している。「年に2回、各職場から食事についての意見を持ちよる給食委員会では、生野菜の小鉢を増やしてほしいなど、いろんな意見が出ますが、できるだけ対応しています」。岡田さんが所属する会社では月に1度、1回のメニューで野菜を250g以上摂るようなメニューを提供、野菜を摂ることの大切さの意識づけもしているという。ヘルシー弁当も総カロリー650kcal以下、塩分3g以下、野菜は150g以上に設定しているそうだ。もちろん栄養バランスにも配慮されている。「健康的なメニューを提供することでサポートしていますが、食堂のメニューを選ぶのは従業員の皆さん。やはり普段からの心がけが重要です」と平野さんは自己管理の大切を付け加えた。
それぞれの立場から、健康に配慮したメニューづくりに取り組む平野さん(左)と岡田さん
おいしくヘルシーなメニューの裏には、
従業員の皆さんへのおもいやりがあります
Voice~社員の声~
「週1回のヘルシー弁当が楽しみのひとつ」と、
料理に満足そうな若松愼介さん
食堂ではまずおススメメニューを参考にしながら、その日の気分と体調でメニューを選んでいます。小鉢料理で栄養のバランスを調整することもできるのでいいですね。とくに塩分は気を使いますが、しっかり表示してあるので助かります。ヘルシー弁当は、塩分を少なくしてもしっかりとした味でとてもおいしく、安心していただけます。これが楽しみでね、早めに予約してよく食べています。