健康づくり企業の紹介
健康づくりに役立つ取組みを紹介します
YKK株式会社 黒部事業所 / YKK AP株式会社 黒部製造所
健康づくりReport
サラベジ推進!一日に必要な野菜量の1/3を定食ランチで
黒部事業所では、従業員の8割が食堂を利用する
サラベジ推進!一日に必要な野菜量の1/3を定食ランチで
「どんな企業にとっても人は企業活動の源泉ですから、発展していくためには働く方々がいきいきと元気よくなければなりません。なので、心と体の健康をしっかりとサポートするというのが当社の姿勢です」と語るのは環境・安全衛生グループ長の村田康博さん。「その中でも生活習慣病の予防になるのは食生活。まずは会社の中でしっかりと健康によいものを食べてもらう活動に取り組んでいます」
具体的なメニューづくりはグループ会社のエッセンが担当している。「最初はヘルシーメニューということでそれこそ無数につくってきました。昨年、県からの働きかけもあり、定食だと二種類の主菜どちらを選んでも副菜と組み合わせれば、野菜が120gになり、一日に必要な量の1/3が摂れるメニューにしています」とエッセンの管理栄養士の朝倉美智代さん。「野菜をどうやったら増やせるか。肉を10g減らして、そこにピーマン10g足そうかとか。毎日、試行錯誤です。しかも、みなさん嗜好もありますから、当然おいしくなければ食べてもらえません」と苦労しているそうだ。
村田康博さん
環境・安全衛生
グループ長
岡元千明さん
健康管理
センターリーダー
産業看護師
朝倉美智代さん
エッセン
管理栄養士
健康的な食事には、
野菜プラスが欠かせません野菜プラスは、摂りやすい仕掛けが重要
「健康診断の有所見者や慢性疾患の方には、保健師・看護師が生活習慣改善のため食事指導も行っています。その際に、メニュー表に野菜やカロリーなどの量を数値化したものを活用し、それを見ながら、こんな組み合わせにすればもっと野菜が摂れる、カロリーを減らせるというアドバイスもしています」と話すのは、看護師で健康管理センターのリーダーの岡元千明さん。これは各食堂の入り口にも掲示して、誰でも見れるようにしているそうだ。
また、健康づくりの取り組みとして、センターと産業医、健康保険組合、エッセンが協力して毎年秋に2カ月間「健康づくりキャンペーン」を行っている。その際につくる冊子の内容はここ数年、「野菜をもっと摂りましょう」というものにしていて、表を見ながら野菜の量をチェックできる仕組みになっている。1日の目安が分かれば、毎日の食事で摂る野菜の量も計算しやすい。目標をもって野菜を摂ることができるというわけだ。この冊子は、全国のYKKグループ各社にも配られており、黒部事業所発の情報発信にも努めているという。
毎日の食事で野菜をプラスしてもらうためには、具体的な取り組みを提案することが重要のようだ。
参考:1日に必要な野菜量350g以上
(健康日本21《第2次》)
Voice~社員の声~
黒部事業所では従業員のおよそ8割が食堂を利用するという。アンケートで従業員の声を聞くと、満足度は高く「メニューがいろいろあり選ぶ楽しみがある」「栄養バランスがよい」「おいしくて健康的」という声が寄せられた。野菜が多いメニューを選ぶという傾向もみられ、野菜を意識して食べる効果もありと感じられる。また、中高年はそばや魚料理、若い人は肉系を好むようだ。
一皿でも、工夫しだいで野菜の量は増やせるんですね