健康づくり企業の紹介
健康づくりに役立つ取組みを紹介します
キュアコード 株式会社
健康づくりReport
健康づくりに取り組む仕事だからこそ、社内でも健康づくりを実施
全スタッフに支給されたウエアラブル端末は、3種類から選べる
健康づくりに取り組む仕事だからこそ、社内でも健康づくりを実施
キュアコードは、ヘルスケア分野、医療・介護分野を得意とするシステム・アプリ開発やホームページのデザイン制作をしているIT企業だ。
代表取締役CEOの土田史高さんは、「運動しなきゃ、健康に気をつけなきゃと、誰もが頭では分かってはいるのですが、なかなか実行に移すことができません。今、社会ではどうやって実行させるかという話題で盛り上がっています。私は、健康への意識づけの方法のひとつに、ゲームやアプリが有効と考えています」と話す。
実際に同社では、富山県の歩数計アプリ「元気とやまかがやきウォーク」を開発している。歩いた歩数が北陸新幹線に見立てられているのがユニーク。新高岡駅から東京駅を目指して、毎日コツコツ歩きたくなる。
「当社では、歩数計アプリをはじめ、仕事で健康づくりに携わっているので、社員にも健康への意識を高めてほしい、会社として社員の健康づくりにきちんと取り組まなければという思いがありました。まずは、社員一人ひとりが自分の体調を把握できるような環境を作っていくことが必要だと思ったんです」。
土田さんは、個々が体調を数値で把握できるよう、血圧計を購入して設置したり、脈拍を測定できるリストバンドや腕時計型のウェアラブル端末を支給したりして、健康への意識づけを促した。そして、同社初となる外部講師を招いての健康づくり企業研修を実施した。
「みんなの意識が変わっていくといいですね」と話す土田さん
健康づくりにも仕事にも生かせる、ユニークな企業研修
企業研修は、午前と午後の二部構成。午前の部では、株式会社 SUDACHIが開発した「健康チェックカード〜心技体〜」を使ってグループワークで行われた。このカードは、「心(メンタルヘルス)」「技(習慣)」「体」の3つのカテゴリーで健康状態をチェックするものだが、最も盛り上がったのは「技」のカードだ。「壁に頭と肩とお尻をつけた状態で足を上げようとしても、まったく上がりませんでした。普段、お腹周りを使っていないからだそうです。私のようにできない人もいれば、簡単にできる人もいて、楽しくコミュニケーションがとれるのがいいですね」と土田さん。体を動かしたり、ワイワイ話したりと、楽しく学べるため、健康への知識がより身につきそうだ。
午後の部では、「ビジネスゲーム:健康経営ゲーム」が実施された。カードを使ったこのシミュレーションゲームは、ゲーム上での会社の売上を1億円に伸ばすことを目的としながら、社員一人ひとりの心身が健康であることが、会社の業績アップにつながるということを模擬体感として教えてくれる。また、参加者が「社長」や「人事部」「管理職」「社員」などといったゲーム上での役職に振り分けられ、それぞれの役職の立場を演じる設えになっていることから、個人の目標達成があってこそ健全な会社経営は成り立つことを、身を持って知ることができる。そして何より、一般的な座学の研修とは違い、ビジネス世界を再現したゲーム研修であることから、ゲームそのものが持つ楽しさが、参加者に夢中と熱中を与え楽しみながらビジネスと健康について学べるといった要素を持ち合わせているのが魅力だ。
「今日の企業研修は、社員の健康づくりにはもちろんのこと、今後は仕事にも生かしていきたいですね。パソコンのデスクワークが多いので、定期的に姿勢をチェックするようなアプリなど、すでにアイデアが出てきています。もちろん、企業研修も継続していきます」。同社の社員だけでなく、富山全体にも健康の輪が広がっていくかもしれない。
リハビリ専門職の小川順大さんを講師に招いて企業研修を実施
個人で健康を管理できるよう、血圧計の結果がスマートフォンに飛ぶ仕組み
Voice~社員の声~
「ほぼデスクワークなので、1時間ほど経つと起立を促すアップルウォッチも使っています」とWebデザイナー・プログラマーの中村伊宏さん
以前から1日の歩数は意識していましたが、ウェアラブル端末が支給されてから、より健康を気にかけるようになりました。今日の午前は、「健康チェックカード」を見ながら、前屈ができるかどうか、鬱状態かどうかなど点数をつけましたが、年上の先輩よりも点数が低かったんです。運動しなければ!と思いましたね。午後のゲームでも、心身の大切さを改めて学びました。今回の企業研修で得たことを生かして、これからはもっと心身の健康に配慮しながら充実した仕事をしていきたいと思っています。