健康づくり企業の紹介

健康づくりに役立つ取組みを紹介します

富山県パン・学校給食米飯協同組合

富山県パン・学校給食米飯協同組合

富山市下新町29-6

業種: 製造業(パン・米飯)
(平成28年11月時点)

日ごろの給食に

平成28年度 「のばそう健康寿命!健康づくり企業大賞」 受賞企業

評価ポイント(主な取組み)

○学校給食のパンを減塩したことにより、県民の健康づくりに貢献

・幼少期から塩分の少ない味に慣れてもらい、将来の健康増進につなげるため、学校給食のパンを従来より15%減塩し、製造。

(小麦粉100gあたり食塩2.0gから1.7gに減塩)

・パンの味はほとんど変化なく、給食を食べる中で自然に減塩

 ※減塩パンはコッペパン、食パンのみ(変わりパンは除く)

・平成28年4月より県内公立小中学校計273校(米飯給食の入善町除く)の学校給食に導入

・年間440万食供給予定(H28)

健康づくりReport

日ごろの給食に"減塩パン"で子どもたちに健康と笑顔を

日ごろの給食に

笑顔で減塩パンを食べる富山市立堀川小学校の児童たち

日ごろの給食に"減塩パン"で子どもたちに健康と笑顔を

富山県パン・学校給食米飯協同組合は、県内小中学校の給食で平成28年度から、従来のものより塩分が少ない"減塩パン"を提供している。塩分の取り過ぎはさまざまな病気の原因になると言われており、長年続けてきた食生活を大人になってから変えるよりも、子どものころから薄味に慣れてもらおうと取り組みをスタートさせた。
実際に減塩パンが給食に出されている富山市立堀川小学校(同市堀川小泉町)のあるクラスでは、子どもたちが楽しそうに給食を食べる姿が見られる。パンの味について、「パンの味が変わったことに気が付かなかった」と話す児童がいる一方、「家で食べるパンの方が少ししょっぱく感じる」という声もあった。

レシピを見直し、味に大きな変化を出さず15%の減塩を実現

塩分は、パンの味を決めたり、生地のコシを強くしたりと、パン作りには欠かせない材料。県内の給食パンは、平成27年度まで小麦粉100グラムに対し食塩2グラムの割合で作られていたが、今回、県学校給食会がレシピを見直し、各製パン会社の協力を得ながら食塩を1.7グラムまで減らした食パンとコッペパンを完成させた。これまでのパンに比べて15%の減塩となるが、味の変化については「言われなければ分からない」という意見が多いようだ。
減塩パンは、平成28年4月から14市町村の公立小中学校計273校の給食で出されている(米粉パンを含む米飯給食の入善町を除く)。富山市の場合、給食の主食としてパンが出される日は、週に1~1.5回の割合だという。

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ある日の給食献立。
写真右上の牛乳から時計回りに、
白花豆のクリーム煮、食パンとブルーベリージャム、
アスパラソテー、オムレツ

将来にわたる健康のため、小さいころから薄味に慣れる

平成27年の国の調べでは、県内で亡くなった人たちの死因の半数以上が「生活習慣病」と呼ばれる「がん」「心疾患」「脳血管疾患」だ。富山県では健康寿命を伸ばし、いつまでも元気で過ごすために「野菜摂取」「減塩」「運動」の3つを呼び掛けており、給食パンの塩分カットも、この取り組みの一環でスタートした。
全国の給食でも、同じようにパンの塩分を少なくしたり、減塩献立にする取り組みが広がっているようだ。小学生の給食の塩分量は1食2.5グラム未満を目標に作られている。堀川小の太田裕美子栄養教諭は「毎日の給食を通して子どもたちの味覚を培いたいと思い、薄味、本物の素材の味にこだわっています。将来にわたる健康のため、小さいころから薄味に慣れることは大事なことです」と話す。

とやま健康ラボ Report

大事なのは、子どものうちから薄味に慣れること。

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